ドジャース連覇 マエケン日本人初2年連続ワールドシリーズへ

[ 2018年10月22日 05:30 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦   ドジャース5―1ブルワーズ ( 2018年10月20日    ミルウォーキー )

<ブルワーズ・ドジャース>シャンパンファイトに興じる前田(AP)
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 ドジャースが20日(日本時間21日)、ブルワーズに快勝し、4勝3敗としてワールドシリーズ進出を決めた。エース左腕クレイトン・カーショー投手(30)を9回に投入する総力戦でナ・リーグを連覇。この日は前田健太投手(30)の出番はなかったが、2年連続でワールドシリーズに出場すれば日本人選手初の快挙となる。

 カーショーが最後の打者ムスタカスを空振り三振に斬ると、前田は右中間のブルペンから歓喜の輪へ走った。「ポストシーズンに簡単な試合はない。(個人的に)良い試合も悪い試合もあったけどチームが勝てたことが一番」。シャンパンファイトで感慨に浸った。

 1点を追う2回に逆転後は終始、優位に試合を進め、デーブ・ロバーツ監督は「山あり谷ありのシーズンを戦い抜いた選手たちを誇りに思う」と話した。渡米後3年連続のポストシーズンで、2年連続の世界一決戦に臨む前田は「こういう舞台で投げられるのは選手として成長させてもらえる」と感謝した。

 米挑戦を決めた15年オフ。ドジャースとともに熱心に誘ってくれたのが昨季世界一のアストロズだ。A・J・ヒンチ監督自ら空港に迎えに来て施設を案内された。「本当に迷った。変化球の変化量などのデータから、絶対米国のボールの方が良くなると評価してくれた」。当時は再建途上だったア軍も今やア・リーグ屈指の強豪。移籍先の決断に後悔はしていないが、ド軍と同様に高く評価された喜びは、プレーする上での原動力となった。

 「ワールドチャンピオンのリングを次は欲しい」と前田。右腕のフル回転を、チームも必要としている。

 ドジャースは通算20度目のワールドシリーズ進出で、ジャイアンツと並んで史上2位。ヤンキースの40度が最多。リーグ優勝決定シリーズ第7戦で新人が先発するのはこの日のビューラーが史上2人目で、07年レッドソックスの松坂以来。(ミルウォーキー・奥田 秀樹通信員)

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