中日CSあるぞ1.5差4位!カープに5連勝 課題救援陣も無失点リレー

[ 2018年9月16日 05:30 ]

セ・リーグ   中日7―5広島 ( 2018年9月15日    マツダ )

<広・中>日本球界左腕最速となる159キロをマークした中日2番手のロドリゲス(撮影・北條 貴史)
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 不気味さを漂わせ、竜がジワリと昇ってきた。中日が首位・広島を接戦で破り、3位・巨人と1・5ゲーム差の4位に浮上。森監督が発した「そういうことも、あるんじゃない?」も言葉も不敵に響いた。

 先発・笠原が粘った。制球力を欠き、味方の4失策にも足を引っ張られて5点差を追いつかれたが、「僕のリズムが悪くて守備の流れを悪くした」と冷静に割り切った。141球の熱投で6回5失点にまとめて5連勝。広島から先発で3勝を挙げた今季唯一の日本人投手となり、鯉キラーとして名を高めた。

 救援陣も続いた。6―5の7回から2番手で登板したロドリゲスが1回0/3無失点。7回の田中の打席では5球目に日本球界では左腕最速159キロを計測するなど力でねじ伏せた。「スピードにこだわりはないよ。ただ全力でいかないと、やられてしまうから」。7月中旬に来日。8月上旬の3連敗を乗り越え、安定感を増してきた。

 広島戦は5連勝で締め、対戦成績14勝11敗はリーグで唯一の勝ち越し。クライマックスシリーズ進出がかなえば、広島にとって最大の脅威となることは間違いない。森監督は「最近7、8、9回で昔みたいなことがなくなってきた」と終盤の継投に手応えを強調。下克上への準備は着々と整いつつある。(桜井 克也)

 ≪3勝はガルシア(中)、藤川(神)と並ぶ最多≫笠原(中)は前回7日のプロ初完封に続いて広島戦3勝目(2敗)。今季広島からの3勝はガルシア(中)、藤川(神)と並ぶ最多。

 ≪大混戦≫セは3位の巨人から6位の阪神までがわずか1.5ゲーム差。CSが始まった07年から昨季まで9月以降に3〜6位が最も接近したのは、11年のパと16年のセの各5ゲーム差となっており、今季ほどの接戦は初めて。

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