9月反攻には欠かせない 阪神 江越「6番・中堅」で初の先発起用

[ 2018年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―DeNA(ノーゲーム) ( 2018年8月31日    甲子園 )

<神・D>2回無死、江越が中前打を放つ(撮影・岩崎 哲也)
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 8月28日の再昇格後、「6番・中堅」で初めて先発起用された阪神・江越が、泥臭い形で応えた。3点を追う2回先頭で1ボール2ストライクからDeNA先発・浜口の内角低め直球に必死に食らいついた一打は中前に落ちた。

 「先頭だったので何とか出塁と思っていた。追い込まれていたので、詰まっていい形のヒットが出た」

 これだけじゃない。足でも魅せた。1死後、梅野の左前打で躊躇(ちゅうちょ)することなく三塁へ。「グラウンドの状況が状況だったので。外野手としては嫌な感じだったので思いきっていった」。中堅守備において、外野の芝や内野のグラウンド状況をつぶさに確認していた、その観察力を好走塁につなげたのだ。

 先発は6月1日の西武戦以来。金本監督も「(安打を)自信にしてくれたらいいけどね」と今後の活躍に期待を寄せた。ウエスタン・リーグでは8本の先頭打者アーチを放つなど一発の魅力も秘める。走攻守でムードを変えられる男は、9月反攻には欠かせない。

(山本 浩之)

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2018年9月1日のニュース