“虎の切り札”原口、執念一打で好機拡大「しっかりつなげて良かった」

[ 2018年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1ヤクルト ( 2018年8月28日    甲子園 )

9回1死二塁、代打・原口は左前打を放つ (撮影・奥 調)
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 バットに執念を込めた。0―1の9回1死二塁。大歓声の中、阪神の代打の切り札的存在である原口が打席に入ると、カウント1―2と追い込まれてからの5球目。石山のスライダーをしぶとく振り抜いた打球は三塁手・広岡のグラブをかすめるように左前に抜け一、三塁という最後の好機をつくった。

 「しっかりつなげて良かったです。追い込まれてからうまく反応できたと思う」

 代打でのシーズン19安打は球団単独3位。40打数19安打で代打打率・475となり、5割近いハイアベレージを維持し続ける。この日に昇格即5番を任された陽川への代打だったことからも、首脳陣の信頼は抜群だ。

 「出たところでしっかり結果を残すことがチームのプラスになると思うので頑張ります」

 球団2位の86年長尾の22本まであと3本。1位の08年桧山の23本まで4に迫った。今後も相手投手の右、左に関わらず、試合の山場で起用されることは確実。集中力を研ぎ澄まし、出番を待つ。 (山添 晴治)

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2018年8月29日のニュース