【群馬】前橋育英サヨナラでV3 背番16の伏兵・梅沢が決めた

[ 2018年7月26日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念群馬大会決勝   前橋育英6―5高崎健康福祉大高崎 ( 2018年7月25日    上毛新聞敷島 )

サヨナラで甲子園出場を決めた前橋育英ナイン(撮影・村上 大輔)
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 背番号16の前橋育英・梅沢がヒーローだ。同点の9回1死、内角低め直球を引っ張り左翼線を突破。一塁走者が長駆生還し、3年連続で同じカードとなった因縁の決勝を制した。

 「切れるな、と祈ってました。最高の気分です」。大会前最後の練習試合だった今月1日に本塁打を放ち、レギュラーの座にぎりぎり滑り込み。「試合を重ねるごとに成長していった」と大会を通じて成長し、5番にふさわしい活躍を見せた。

 そのきっかけとなった本塁打が、実は1年秋以来の高校通算2本目。相手の高崎健康福祉大高崎は75発の山下、47発の高山ら全員で200発を超える重量打線だが、2発の伏兵がケリをつけた。

 1年秋でベンチ入りも肋骨骨折、腰の手術と故障に泣かされ続けてきた。中学3年の15年には世界少年野球大会のメンバーに選ばれた逸材。大阪桐蔭のエース・柿木や東海大相模の小松らと世界と戦い、2、3番などを任された。そして最後の3年夏に素質が開花。「一つでも上を目指したい」と、ようやく勝利の女神を振り向かせた男は先をにらんだ。 (後藤 茂樹)

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2018年7月26日のニュース