阪神21日ぶり本拠白星!北條3安打2打点 母校“吉報”に奮起

[ 2018年7月26日 09:16 ]

セ・リーグ   阪神6―3広島 ( 2018年7月25日    甲子園 )

4回2死一塁、北條は左越えに適時二塁打(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 21日ぶりの六甲おろしや!!阪神・北條史也内野手(23)が、25日の広島戦で2本の適時打を含む3安打2打点の大暴れで勝利に貢献した。

 初回に左前打し、1点ビハインドの3回1死一、二塁の好機では初球から積極的に振りにいき、3球目のスライダーを左前に同点打。「ファウルになったけど初球からいけたんで。次につなぐ意識でコンパクトにスイングをすることを心がけた」。一挙4得点の逆転劇を呼ぶ貴重な1本にもなった。

 4回も1死一塁から内角シュートをはじき返す左翼越えの適時二塁打。第1打席の左前打と合わせ、早々と猛打賞を決め、打率も・364まで上昇した。泥にまみれながら見たあの星空は、今も胸に刻まれている。22日に母校・八戸学院光星が2年ぶり9度目となる甲子園出場を決めた。プロ入り後、後輩たちの“吉報”が届く度に思い出すのは、高校3年間の苦しくも、輝かしい時間だ。

 「練習は本当にきつかったですから…でも、練習終わった後はみんなで空見てました!」。日付が変わるまで行われる「強化練習」に毎日、体は悲鳴を上げていた。そんなつらい日々で「癒やし」となったのが、グラウンドから寮への帰り道にある草原で、寝転がりチームメートと星空を見上げることだった。

 「星が綺麗やったんですよ。みんなで“疲れたなー”って言ったりして、また明日頑張ろうって。高校の時のことは一生忘れないですね」。自身の原点を思い返し、この夜もフルスイングした。

 昨季は開幕スタメンに名を連ねながら打率・210に沈み、レギュラーの座を失った。結果がすべての厳しい舞台。地獄を見た23歳は、お立ち台で「謙虚にやっていきます」と真顔で誓った。

 金本監督は攻守で活躍した北條に「少々、守備には目をつむってでもという思いですけど、今日は守りも良かった」と目を細めた。7月4日の中日戦以来21日ぶりの本拠地白星には「本当に長かったですね。本当に申し訳ない気持ちで、いっぱいなんですけどね」と、連日、甲子園を超満員にしてくれるファンにようやく六甲おろしを歌わせることが出来て、胸をなで下ろしていた。

続きを表示

2018年7月26日のニュース