上原、由伸「監督」胴上げを!同じ生年月日“盟友”に決意表明

[ 2018年3月10日 05:30 ]

11番のユニホームを披露した上原
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 巨人は9日、カブスからフリーエージェント(FA)になっていた上原浩治投手(42)の入団を発表した。契約金1億円、年俸2億円プラス出来高払いで1年契約を結び、背番号は11。都内ホテルで行われた記者会見では、選手として10年間巨人で一緒に戦ってきた高橋由伸監督(42)を胴上げする決意を表明した。

 無数のフラッシュを浴び、上原は少し照れくさそうに、08年以来10年ぶりに巨人のユニホームに袖を通した。「やることは一つ。一生懸命やる。ガムシャラにやる」。短い言葉で決意を表した。

 「あまり(メジャーの)いい話がなく迷っていたところに、巨人からお話をいただいた。他の日本の球団からも話があったが、熱意あるお誘いをしてくれたので、“お願いします”と伝えた。FAで出ていったにもかかわらず、感謝している」

 そう話すと、チームを率いる高橋監督に思いをはせた。昨季は11年ぶりBクラスの4位に沈んだ。3年契約最終年、勝負の年――。「苦労してるな、というのは感じていた。巨人というチームは勝たなきゃいけない。それに貢献できたら」と力を込めた。

 一緒に勝ってきた。99年から同僚となり、投打の顔として巨人をけん引。10年間で4度のリーグ優勝と2度の日本一を成し遂げた。誕生日は同じ1975年4月3日。食事をともにして祝い合うのが常だった。2人の間では「ウエ」と呼ばれる。それぞれ「上原杯」「由伸杯」と名前を冠した少年野球大会を持ち、15、16年オフは王者同士が対戦するイベントを実施して笑顔に満ちた一日をともにした。

 監督になった盟友の下で戦うのは「不思議な感じしかない」。入団が決まりかけた段階で、高橋監督に自ら連絡を入れた。「“期待している”と言われた。あとは失礼になるかもしれないけど、友人としての会話をした」。グラウンドに立てば当然だが、友人ではいられない。「監督、と呼びます」と言った。

 ガムシャラに力を尽くせば、ゴールテープが見えてくる。指揮官を胴上げしたいか、と聞かれ「そうですね。それはもう」と決意を示した。日本の公式球で練習を始めたのが数日前。「ボールに慣れていないのが正直ある。まず、間に合うかどうかが不安」と話すが、覚悟が体を突き動かす。「みんなで勝って笑顔になりたい」。30日開幕へピッチを上げていく。 (池田 翔太郎)

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2018年3月10日のニュース