阪神・秋山 平野フォークを新宝刀に 合同自主トレで習得中

[ 2018年1月10日 05:38 ]

阪神の秋山
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 阪神・秋山拓巳投手(26)が9日、オリックスから海外フリーエージェント(FA)権を行使し、ダイヤモンドバックスへ移籍した平野佳寿投手(33)の宝刀であるフォークの完全習得へ強い意欲を口にした。元日から恒例となっている合同自主トレを行っており、猛虎の新エース襲名へ、新たな武器を手に進化をはかる。

 飛躍を遂げても、進化への歩を緩めることはない。秋山が“新球”の習得へ動き出していることを明かした。

 「(平野とは)話はしました。(教わったことで)一つの引き出しにはなると思う。(フォークは)武器になれば、(投球が)だいぶ楽かなと」

 ターゲットに定めているのは、“平野フォーク”に他ならない。150キロを超える直球とともに、平野が、ウイニングショットとして駆使しているのが、独特の軌道を描く唯一無二のフォーク。鋭い変化と大きな落差で、パ・リーグの強打者たちをなで斬ってきた。

 15年から恒例となっている平野、オリックス・岸田らとの合同自主トレ。元日から汗を流す秋山は、どん欲に平野からフォークの「イロハ」を教わっている。もともと、持ち球ではあるが、完成度には納得していない。6日に千葉県内で行われた「パワプロチャンピオンシップス2017 全国決勝大会」に出演した際に、こんな一幕があった。

 ゲーム内の個人能力に関してフォークの変化量が開幕前の「2」から最新版では「3」に上がったことに「フォークはもうちょっと落としたい」と、さらなるグレードアップを期していた。球界屈指の落差を誇る先輩のもとで磨きをかける。

 「(平野とは)感覚が違いすぎました。全然違う感覚で投げているんだなと。(感覚の違いは)ざっくり言うと、リリースの仕方。結構、挟んでいた」

 一朝一夕で、手にできる“代物”でないことは自覚する一方で、“1ミリでも落ちれば…”と、向上心は尽きない。平野も「いろんな人から学んで吸収しようとしているし、一緒にトレーニングしていて、すごく向上心がある投手だと思う。これから(球種について)聞かれれば、何でも答えたい」と“フォーク塾”への入門を歓迎した。

 「(フォークは)シーズン中盤はうまく使えた。落差が上がれば、球数も減って、イニングも伸びてくると思う」

 昨季12勝をマークし、今季も先発陣の中心として期待される。新たな武器を携え、右のエースとして一本立ちして見せる。(遠藤 礼)

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2018年1月10日のニュース