阪神・大山2日連続お立ち台 プロ初マルチ「今日も幸せです」

[ 2017年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―4ヤクルト ( 2017年7月2日    甲子園 )

<神・ヤ>第2子が生まれた大和(中)の手を掲げる糸井(右)と大山。連日のお立ち台にも、この日は頼もしい先輩と一緒でニッコリ
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 2日連続でお立ち台に上がった阪神・大山は開口一番、「今日も幸せです」と逆転を呼び込む6回の適時打を振り返った。

 「(1日は)初ヒットの(本塁打)後は2打席三振だったので。その後が大事だと思っていた。(試合前から)今日が勝負だと思っていた」

 連日の「5番・一塁」で先発すると非凡な打撃センスを再び見せた。逆転を許した直後の6回無死二塁、2ボール2ストライクから石川の内角やや高めのカットボールに詰まりながらも打球は二塁手の頭上を越え右前にポトリと落ち、二塁走者・福留を迎え入れた。

 前日1日に放った決勝のプロ初アーチは1ボールから速球をジャストミートしたものだった。この日も2回先頭で迎えた第1打席で初球シュートを左前打。チャンスメークし大和の適時打で先制のホームを踏んだ。

 金本監督がプロ初となる1試合2安打と同様に評価したのが7回の左飛。「本当、ウチにはいないタイプ。思い切りのよさもあるし、かと言って変化球をブンブン振るわけでもなく。(7回の打席は)ストレートを、あのポイントで振れるというのはさすが。いいものを持っている」と能力を見せ始めたドラフト1位ルーキーの今後に、さらなる楽しみを覚えたもようだ。

 守備でも魅せた。4回無死一、三塁から荒木の力ないゴロを前進して捕球すると、迷うことなく本塁に送球して三塁走者・山田の生還を阻止。指揮官も「ナイスプレー。チームとして戦力になってくれている」と振り返った。この回は大引の一邪飛、グリーンの一直とアウト3つを自ら稼ぎ出した。

 「一日、一日が勝負です」。苦境で出現した“超新星”が猛虎を勢い付かせる。(山本 浩之)

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