楽天・松井裕 ゼロの方程式締め 森原→ハーマンから全員防御率0・00

[ 2017年4月15日 08:50 ]

セ・リーグ   楽天3―2日本ハム ( 2017年4月14日    Koboパーク宮城 )

<楽・日>9回を締めた松井裕
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 絶対的守護神だ。3―2の9回、楽天・松井裕が登板。2死から四球で走者を出したが、最後は大野を141キロの直球で空振り三振に打ち取った。

 「チェンジアップは良くなかったけど、ゼロに抑えられて良かった」。開幕から7試合連続無失点。昨季まで2年連続30セーブ以上を記録している21歳左腕は緊迫した場面にも動じず、今季5セーブ目を挙げた。

 この試合で3安打した1番・茂木や2打点を挙げた2番・ペゲーロら、リーグトップの打率・282を誇る打線が注目されるが、救援陣の充実も見逃せない。

 7回のドラフト5位・森原、8回の新外国人ハーマン、そして松井裕は、全員が今季防御率0・00。その中でも守護神は7試合で8イニングを投げて12奪三振。「“みんなで盛り上げよう”というブルペンでの雰囲気はとても良い」と言い、森原も「自分の仕事に集中できている」と口にした。

 3月に日本代表としてWBCに参加した守護神の役割は本職でない中継ぎだった。侍ジャパンのクローザーを務めたのは西武・牧田だった。「牧田さんをずっと見ていた。リズムや間。あえて投球のテンポを外したりしていた」。自分に必要なところを学び、投球に生かそうとした。一流選手から刺激を受け、成長する21歳左腕の姿に梨田監督も「安定しているので安心感がある」と目を細めた。松井裕を中心とする「勝利の方程式」が機能する限り、パの首位を走る楽天の快進撃も止まりそうにない。 (黒野 有仁)

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