梅野刺した!虎の天敵・山田にバズーカ発動 V弾も呼んだ

[ 2017年4月6日 09:20 ]

セ・リーグ   阪神4―1ヤクルト ( 2017年4月5日    京セラD )

<神・ヤ>6回表2死一塁、山田の二盗を阻止する梅野
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 強肩で流れをグッと引き寄せた。1―1で迎えた6回2死一塁。四球で出塁していた昨季セ・リーグ盗塁王の山田の二盗を、梅野が見事に阻止した。ショートバウンドだった秋山の投球を逆シングルで捕球しすぐさま二塁へ送球。成功なら一打勝ち越しの危機だっただけに、大きなプレーとなった。

 「次の塁に進まれるのは嫌だった場面だったので、常に準備をしていた。警戒している中だったけど、あのアウトは大きかったと思う」

 今後に向けても、意味のあるアウトだった。阪神の捕手が山田の盗塁を阻止したのは自身が刺した15年4月2日以来。同年8月1日から前日4日まで10度連続で盗塁を許していただけに、やられっぱなしでは終われなかった。

 今春キャンプから矢野作戦兼バッテリーコーチ指導のもと、正確な二塁送球につながる捕球練習を積んだ。強肩と速さが長所だが、逆にそれが焦りを生み、捕球ミスして送球動作に移れないことが課題だった。「どんな場面でどんなボールがきても、目を切らさずに捕球する」。試合前練習で時間を見つけては、反復練習を繰り返す。その成果に、矢野コーチも「キャンプからハンドリングの練習をやってきて、成長したところを見せてくれた」とうなずいた。

 打撃では7回先頭で勝ち越しの口火を切る中前打。ルーキに追い込まれながらも、外角低めのスライダーに食らいついて出塁した。「先頭だったので、なんとかしたいと思っていた」。粘りの一打には金本監督も「梅野も追い込まれた後ですかね。なんとか粘って、センター前に運んでね」と賛辞を惜しまなかった。

 不動の正捕手への階段を、梅野は確実に上がっている。(巻木 周平)

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2017年4月6日のニュース