ロッテ・佐々木 プロ初勝利 お立ち台に感動「すごい…気持ちいい景色」

[ 2017年4月6日 18:13 ]

プロ初勝利を挙げ伊東監督(左)とウイニングボールを手に笑顔の佐々木
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 ロッテのドラフト1位ルーキー、佐々木千隼(ちはや)投手(22=桜美林大)が6日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム3回戦でプロ初登板初先発。日本を代表する強打者の大谷、中田から空振り三振を奪うなど、マリン特有の強風に見舞われて6四球と制球に苦しみながらも5回3安打1失点と合格点の投球を披露し、プロ初勝利をマークした。

 今季初登板となった日本ハムの斎藤佑樹投手(28)との投げ合いでも注目を集めた1戦。佐々木は初回、1死から大谷を四球で歩かせたが、続く近藤を併殺打に斬って3人で初回を切り抜けると、2回にも連続四球を与えて無死一、二塁をピンチを迎えながら無失点。その裏に味方打線が1点を先制し、直後の3回に四球と自らの暴投で1死二塁としてから西川に左前適時打を浴びて同点に追いつかれたが、結局、失点はこれだけ。5回で97球を投げ3安打1失点、5三振を奪い、6四球の投球内容で初登板初勝利をマークした。

 試合後、3本の適時打を放って4打点をマークした井上とともに初のお立ち台に上がった佐々木は「すごい…気持ちいい景色です」と夢見心地。「前日からすごい緊張してあんまり寝れなかったです」と初登板を振り返り、5回3安打1失点ながら6四球を与えたことで「いい内容とは言えないような投球でしたけど、先輩方が打ってくれて勝ち投手にしてくれたので本当にすごくうれしいです」と日焼けした顔をほころばせた。

 2―1と1点リードで迎えた5回には無死二塁のピンチを招いた。だが、西川を低めのスライダー、大谷を外角のシンカーで2者連続空振り三振。近藤を歩かせ、一、二塁となった後には主砲の中田もスライダー空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けると、この回限りでマウンドを降りた。

 降板後はベンチで伊東監督からアドバイスを受けるシーンもあったが、内容について聞かれると、視線を迷わせ「なんて言われたっけ…」と小さな声でつぶやくなど初々しさ全開。同学年のスーパースター、大谷から三振を奪ったシーンを「すごい打者と対戦できて…。1点もやれないところだったので三振が取れて良かった」と振り返り、中田を3球三振に仕留めてガッツポーズも見せた5回の場面については「はい、良かったです」と短く振り返った。

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2017年4月6日のニュース