岩隈悲運…風に泣く 米通算700Kもソロ2発に沈む

[ 2017年4月6日 05:30 ]

ア・リーグ   マリナーズ1―2アストロズ ( 2017年4月4日    ヒューストン )

<アストロズ・マリナーズ>先発で6回を投げ、4安打、2本塁打の2失点だった岩隈
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 マリナーズの岩隈久志投手(35)が4日(日本時間5日)、アストロズ戦で今季初登板し、6回を投げて4安打2失点で敗戦投手となった。強い風の影響を受けたソロ本塁打2本が響いた。ドジャースの前田健太投手(28)もパドレス戦で5回3失点の黒星。開幕ローテーション入りした日本投手4人は、今季初マウンドでいずれも勝利を逃した。

 中堅後方の星条旗が左方向に強烈にはためく。投げる岩隈のユニホームも風で揺れていた。0―0の3回にはマキャンにスプリット、1―1の6回にはゴンザレスにツーシームを打たれ、ソロ本塁打を被弾。いずれも外角低めを打った左打者の飛球が、思いのほか風に乗って左翼フェンスを越えた。

 「風ですかね。入るとは思っていなかった」。岩隈は苦笑いした。本塁打を許した球は納得のいくもので「しっかりゲームをつくれたと思う。本塁打もコース、高さ的には間違いなかった。打者が上手だった」と、さばさばと話した。6回2失点と役割を果たしたが、打線の援護が1点にとどまり黒星を喫した。

 オープン戦6試合で計14失点、メジャー6年目でワーストの防御率7・13。しかし、通算63勝右腕は修正した。「(オープン戦後は)投球練習をしっかり集中して、腕を振って投げることだけやった。後はもう“いこう!”と」。気持ちの切り替えも奏功した。

 3回1死から空振りで奪ったこの試合2個目の三振で、日本投手5人目となるメジャー通算700三振を達成。節目の数字には「三振にこだわりはないので、コメントはないですよ」と笑い、意に介さず。その一方で、持ち味を発揮した今季初登板には「次につながる。強い気持ちを持ってシーズンを戦い抜きたい」と確かな手応えを口にした。

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2017年4月6日のニュース