初スタメン・長谷川が口火で15点!選手層の厚さ見せつけた

[ 2017年4月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク15―4楽天 ( 2017年4月5日    Koboパーク宮城 )

<楽・ソ>2回2死二、三塁、長谷川勇が右越えに適時三塁打を放つ
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 ともに今季初の2桁安打、2桁得点となる16安打15得点。今季初となる先発全員安打のおまけまでついた。開幕4連勝中だった楽天を止めたソフトバンクの工藤監督は試合後、真っ先に今季初めてスタメン起用した長谷川勇の名前を挙げた。

 「期待通り、データ通りに打ってくれた。ありがたい」。長谷川勇は昨季、先発の釜田から10打数6安打1本塁打と好相性。起用が見事に的中した。8番で出場し、2回2死二、三塁から右翼フェンス直撃の先制2点三塁打。上林の台頭でベンチを温めていたベテランは「自分にとっては開幕戦みたいなもの」と振り返る。開幕から代打待機し、4試合でわずか1打席だった。「早く打席に立ちたい」という欲求が高まり、その気持ちをバットにぶつけた。

 今季初安打で勢いに乗った。「1本で満足せずにいけた」と4回にも無死二塁から右中間適時三塁打。プロ11年目で初めて1試合2本の三塁打を記録してみせた。その長谷川勇の姿に、4番の内川も刺激を受けた。WBCでは主に代打で同じ境遇を味わっただけに「2回のハセ(長谷川勇)のタイムリーを見て、熱いものを感じ、自分も打ってやろうと思った」と言う。3回1死一、二塁から左越え2号3ラン。この日2安打で開幕から打率4割と勢いが止まらない。通算2000安打まで96本とし「勝ちにつながるところで打てている」と胸を張った。2人のベテランが打線を引っ張り、5回までに12点を奪い、試合を決定づけた。

 「試合に出る以上、全力でやるだけ」と長谷川勇。13年に首位打者を獲得した男が開幕から控え生活で、スタメンで出れば活躍する。ソフトバンクが選手層の厚さをまざまざと見せつけた。

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2017年4月6日のニュース