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井川慶“0円契約”で目指す野球選手として後悔のない日々

兵庫ブルーサンダーズでも背番号29の井川
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 プロ野球のキャンプインから1週間ほど経った6日、兵庫県三田市内で体を動かす選手がいた。元阪神で沢村賞にも輝き、今季から関西独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」の兵庫ブルーサンダーズに入団した井川慶投手だ。7日からのキャンプインに備え、6日はチームの合同自主トレに参加。気温10度にも満たない寒空も気にせず、じっくりと汗を流した。

 「去年の今頃に比べて、体は格段にいいんですよ」

 その言葉通り、表情も明るい。この日は50〜60メートルの遠投も行ったが、すでに遠投の距離は70メートルまで到達しており、肩や肘に不安はないという。天候や体調と相談して無理をしないのが大前提だが、2月中のブルペン投球も「そこが目標でもある」と視野に入れるほどの順調ぶり。37歳でも若いシルエットを保っている。

 昨年12月に兵庫と練習生契約を結んだ。チームの規程により、契約金や報酬なしの「0円契約」での現役続行が話題を呼んだが、その後は年末年始もなく調整を進めたおかげで体が軽いようだ。「キャンプインといっても、ずっと体を動かしていたので、特別な感情は意外とないんですよね」。すでにシーズンを戦う準備は始めているのだ。

 15年限りでオリックスを戦力外となったが、引退という考えはなかった。昨年は1年間兵庫で練習参加し、「野球に対する思いがまだまだ残っている」と、改めて現役続行を決断。現在の練習生契約から、今後はリーグ戦に登板できる正式契約をかわすのが目標で、4月2日に開幕予定のリーグ戦での登板を目指している。

 この日、私は井川取材後に沖縄入り。それを伝えると「(阪神キャンプ地の)宜野座ですか?」と激励の握手を求められ、矢継ぎ早に伝言を任された。「能見にも球児にも、よろしく言っておいてくださいよ。頑張ってほしいですから。それと安藤さん。あとね、トリ(鳥谷)。頑張れよ、おれは応援しているぞ、と伝えてくださいよ」。元チームメート達のことは、やはり気になるようだ。

 今年1年、投げ続けた後のことは分からない。「先のことは考えていない。1シーズン投げて満足できなければ、もう少しやりたいと思うかもしれないし、納得できたら終えようと思うかもしれない」。今はとにかく野球選手として後悔のない日々を送ることが目標だ。チームは20日から佐賀でのキャンプを予定。「佐賀にも行きたいので、日程を調整しています。体を上げていかないといけない時期ですから」。その目はしっかりとした野球選手の目だった。

(プロ野球担当 鶴崎唯史)

[ 2017年2月7日 06:45 ]

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