江越 打撃フォーム改造「お手本にしたのは坂本さん」

[ 2017年1月31日 05:30 ]

室内練習場で黙々と打撃練習をおこなう江越
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 宜野座球場で先乗り合同自主トレに参加している阪神・江越大賀外野手(23)が30日、巨人・坂本勇人内野手(28)を参考に打撃フォーム改造を進めていることを明かした。勝負のプロ3年目。激戦の外野手競争を“坂本打法”で勝ち抜く決意だ。

 曇天の沖縄。雨を避けた宜野座ドーム内で江越は新フォームで何度も快音を奏でた。初動時の腕の上下運動はなくなり、両肩はきれいに水平回転した。勝負のプロ3年目を迎え、理想としたのは宿敵である巨人の中軸打者であり、昨季首位打者を獲得した坂本だ。

 「お手本にしたのは坂本さんですね。自分の打撃動画などを見ながら、坂本さんみたいに、パッとトップを一発で作って、しっかり踏み込むことと、右足で粘りをつくることを意識している。理想ですね」

 飛躍を期待された昨季は開幕当初に4試合連続本塁打を放つなど華々しい活躍を演じながら、安定感を欠いて失速。72試合で打率・209、7本塁打、20打点に終わった。今季はFAでの糸井の加入もあり、外野の競争は激化。生き残りのため昨秋キャンプでは金本監督の個別指導を受けながら打撃改造を敢行した。

 オフを通じて取り組んだことは「打撃の間をつくる」こと―。「昨年までは自分から前(投手方向)に向かっていってタイミングを合わせていた。それだと調子は良い時は結果が出るけど、悪い時はバラバラ。自分でしっかりトップをつくって、自分の間で打ちたい」。試行錯誤の末に昨季の首位打者を道しるべにした。

 キャンプ開始を2日後に控え、マシンなどを相手に約1時間にわたって打ち込んだ。「打つ量と言うより確認をしたかった。ちゃんと当たれば誰だって飛ぶし、自分は実戦の中での確率を上げていきたい」。先乗り自主トレ初日だった29日の屋外フリー打撃では35スイングで3発。「初めての屋外だったので力みはした」。苦笑いしながらも手応えはつかんだ。「数字よりも試合に出ることが大事。チャンスをもらった時にしっかり形を残せるようにやりたい」。金本監督ら首脳陣も認める潜在能力をどう発揮していくのか。習得中の“坂本打法”に活路を見いだした。 (久林 幸平)

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2017年1月31日のニュース