秋山 世界一キーワードは「WBC」広角打法で切り開く

[ 2017年1月16日 05:30 ]

子供たちの前で打撃披露するはずの秋山だったが、バットがすっぽ抜けて子どもたちのほうへ飛んでいってしまう
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 世界一の鍵は広角にあり――。西武・秋山翔吾外野手(28)が15日、静岡県内で自主トレを行い、WB Cへ向け、持ち味である広角打法で道を切り開くと宣言した。「ワイド(Wide)」な「バッティング(Batting)」で「チャンピオン(Champion)」へ。まさに「WBC」がキーワードだ。

 「球筋が分からない投手が多いし、(逆方向への打撃は)より必要になる。初めてやる投手は、きれいなポイントでは打てないから」。リーグを代表する安打製造機は、早くも打席でのイメージを膨らませている。ツーシームなど、打者の手元で微妙に動く外国人投手独特の投球。少しでもボールを長く見て、引きつけた上で逆方向に打ち返すことが活路となる。

 「汚い当たりでも安打にしたり、何とか1球でも多く投げさせたり…。そうなるとポイントが近くなったり、自然と逆方向になる」。ワイドな打撃は秋山のお家芸だ。シーズン216安打の日本記録を達成した15年も、右翼への安打64本に対して左翼は62本。全体の53%が中堅から逆方向だった。世界の舞台ではこれを徹底する。飛びにくいとされるWBC公式球への適応も必要となるが「経験があるし、対応するすべを持っている」と、アストロズ・青木にも意見を求めたい考えだ。

 斉藤、田代、金子一の3選手と行う自主トレは、アップダウンの激しい約5キロのクロスカントリーなど体力強化が中心。この日は砂浜でのダッシュ、トス打撃などで汗を流した。きょう16日から、3月7日のWBC開幕までちょうど50日。「侍ジャパンもライオンズも、頂点という思いだけ持ってやりたい」。世界一へ、秋山の視界はワイドに広がっている。 (鈴木 勝巳)

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2017年1月16日のニュース