阪神・坂本 母校の履正社へグラウンド整備トラクター寄贈

[ 2017年1月16日 06:38 ]

ブルペンでボールを受ける坂本
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 阪神の坂本誠志郎捕手(23)が、履正社(大阪)にグラウンド整備用のトラクターを“寄贈”することが15日までにわかった。百数十万円相当のもので、総額の8割程度を坂本、残りの約2割を履正社側が負担したもよう。母校への恩返しの思いを語った。

 「自分の野球人生の中で、(履正社は)すごく大きな影響を与えてくださった場所。今の自分があるのも履正社のおかげですし、恩返しとして(お金を)出させていただきました」

 阪神からドラフト2位指名を受けた直後の15年年末。同高へあいさつに訪れた際に自ら「何か送るものはありますか」と提案した。その際にトラクターの買い換えを予定していることを知り、寄贈を決断したという。

 高校時代は技術はさることながら、練習態度や発言、気配りなどで捕手としての適性を評価されていた。岡田龍生監督が「考える力が高い」と1年秋から正捕手に抜擢。甲子園に2度出場すると、3年時には主将も任された。明大でも正捕手、主将を務めており、その辺りも「頭脳派捕手」と呼ばれるゆえん。原点を築いた母校への感謝の気持ちを、プロ2年目を前に形にして表した。

 センバツへの出場が決定的となっている母校への“プレゼント”は、自身のモチベーションにもつながる。「“結果を出さないといけない”という気持ちが強くなるし、身が引き締まる。履正社に負けない活躍をしたいですし、それがまた、恩返しになる」と自らに言い聞かせ、さらなる奮起を誓った。

 オフは肉体強化と打力向上に重きを置いており、原口、梅野、岡崎らとの正捕手争いへ着々と準備している。勝負の2年目。母校愛を胸に、正妻獲りに挑む。 (巻木 周平)

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2017年1月16日のニュース