巨人ドラ6大江 感謝の気持ちはマウンドで 最愛の父への恩返し

[ 2016年11月22日 14:06 ]

巨人からドラフト6位指名された二松学舎大付・大江
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 巨人からドラフト6位指名された二松学舎大付の大江竜聖投手(3年)が男手一つで育ててくれた父・広志さん(54)に恩返しを誓った。16日に都内のホテルで仮契約を結び、巨人の帽子をかぶると表情を引き締めた。「もっと自覚を持ってやっていかないといけない。(契約金3000万円は)見たことのない数字。でも、それに揺るがずに集中してやっていきたい。(契約金で)恩返しはしていきたい」と、話した。その視線の先には父・広志さんがいた。

 小学校3年の時、両親が離婚した。まだ母親に甘えたい時期でもあったが、それでも大江はプロ入りまで育ててくれた父に感謝する。「(父を)焼き肉に連れて行ってあげたい。米国に行ってメジャーリーグの試合が見たい」と、恩返しの気持ちを口にした。

 野球を教えてくれたのも父だった。高校まで野球部に所属しイーグルス座間で指導者もしていた広志さんの影響で5歳で野球を始めた。小学校の頃から太いチューブを体に巻いて自宅の前を走った。投球のテークバックは「窓を拭くイメージで」と指導され、今でもそれを意識して投球。最速149キロを投げるまでになった。ご飯や弁当も作ってくれた。好きなおかずはハンバーグ。広志さんは「中が生だったり、形が悪いんですけどね」と、苦笑いするが、最愛の父の料理が何よりも温かかった。試合の日にはスタンドからの大きな声に奮い立った。大江は「感謝の気持ちは行動で示せという言葉の通り行動している」。目指すは開幕一軍。もちろんそのマウンドの立ち姿は招待した家族の前で披露する。

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2016年11月22日のニュース