慶大・加藤拓が有終完封!広島ドラ1右腕135球熱投8K

[ 2016年11月1日 05:30 ]

東京六大学野球最終週最終日 ( 2016年10月31日    神宮 )

<慶大・早大>8回2死二塁 三倉を空振り三振に打ち取りガッポーズする加藤拓

 早慶戦3回戦が行われた。慶大が早大を1―0で下し、2勝1敗で勝ち点を4とし、2位で全日程を終えた。10月20日のドラフト会議で広島から1位指名された慶大・加藤拓也投手(4年)が2安打8奪三振で完封。今季6勝目をマークし、大学最後の登板で通算勝利を現役最多の26に伸ばした。また、優勝した明大からは中日から1位指名された柳裕也投手(4年)ら6選手がベストナインに選出された。

 最後の打者を三ゴロに仕留めた慶大・加藤拓は、マウンドで吠えた。大学ラストゲームを2安打完封で飾り、早大から5季ぶりの勝ち点を奪取。「自分が4年間やってきたことを出そうと思った。0に抑えられて良かった」と声を弾ませた。

 10月29日の1回戦では147球で1失点完投勝利。中1日で135球の熱投を見せた。8三振を奪い、通算309奪三振。課題の制球も2四球と安定し「それが一番良かった」。広島からドラフト1位指名を受けた実力を見せ、リーグ戦26勝目をつかんだ。

 大久保秀昭監督は「ストイック。一番練習するし人間性に感心する」と称えた。視察に訪れた広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「バラツキはなくなった。先発も抑えもできる」と改めて高い評価を口にした。

 広島―日本ハムの日本シリーズは「あまり見られなかった」という。それほど早慶戦への準備に集中していた。プロの世界に向けて「1年目からしっかりやれるように、ケガなくやることが大事」と意気込みを口にした。(川島 毅洋)

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2016年11月1日のニュース