青木 今季7度目3安打!来季残留も 首脳陣評価うなぎ上り

[ 2016年9月19日 05:30 ]

<マリナーズ・アストロズ>8回にスミスの適時打でホームに生還した青木はベンチでチームメートに迎えられる (AP)

ア・リーグ マリナーズ1―2アストロズ

(9月17日 シアトル)
 マリナーズの青木宣親外野手(34)が17日(日本時間18日)、アストロズ戦で今季7度目となる3安打を放った。1四球を含め全4打席で出塁したが及ばず、チームは1―2で2連敗してプレーオフ争いからは一歩後退した。ただ、青木は9月の月間打率・387と絶好調。地元紙タコマ・トリビューンは同日付で来季残留となる可能性も出てきたと報じた。シーズンが大詰めを迎える中で、首脳陣や周囲の評価は再浮上している。

 青木らしく快音を響かせ突破口を探った。初回先頭で中前打し、3回2死からは右中間を破る二塁打。6回1死では四球を選び、8回1死は俊足を生かした遊撃内野安打。いずれも走者のいない全4打席で出塁した。ただ、本塁を踏めたのは次打者スミスの二塁打で一気に生還した8回だけ。これがチーム唯一の得点で、プレーオフ争いからは後退した。

 「こういう時もある。でも負けられない試合が続くだけに取りたかった」。手痛い連敗に表情は沈んだ。一方で青木のバットの調子はうなぎ上りだ。今季7度目の3安打で、9月は31打数12安打の打率・387。不振でマイナーでの再調整となった6月22日までは同・245だったが、7月20日に復帰後は同・333と本来の打撃を取り戻した。

 青木は単年契約で、来季契約自動更新となる年間480打席到達も現状では厳しい。それでも後半戦の働きに、17日付の地元紙タコマ・トリビューンは来季残留の可能性を指摘。「青木の復活はチームの来季構想を変えさせようとしている」とし、ジェリー・ディポトGMの「彼の働きは素晴らしい。(17年の)構想から外れたことはない」との談話を紹介した。

 青木自身は「明らかに後半戦は違うと思うし、評価されるのはうれしい。結果を出していなければ、こんな話も出ていない」と冷静に応じ、立ち止まるつもりもない。残り14試合となったが、前日からバットを変更。「ヘッドをもう少し感じたい」と先端を直角に近く切り落とした「角刈りバット」を導入した。独特の見た目に同僚たちも興味津々のバットで、感触も上々。「残り試合少なくてもいいものを求めることは大切。来年にもつながる」と最後の1打席まで全力で振り続ける。

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