青木がマリナーズ今季201号 7連勝貢献3号ソロ

[ 2016年9月15日 05:30 ]

<エンゼルス・マリナーズ>2回、右越え3号ソロを放つ青木(AP)

ア・リーグ マリナーズ8―0エンゼルス

(9月13日 アナハイム)
 マリナーズは13日(日本時間14日)、敵地でのエンゼルス戦で3本塁打を記録し8―0と大勝。本拠地がセーフコ・フィールドとなった00年以降では初のチーム200本塁打超え(202)を果たし、今季最長の7連勝をマークした。青木宣親外野手(34)はチーム今季201本目となる右越え3号ソロを含む2安打3得点と活躍。3Aから昇格後の6試合で打率・381と猛スパートに貢献している。

 軽やかにベースを一周すると、ベンチ前でカノから「ワカモノ!」と声を掛けられた。主砲と同じ82年生まれの青木は思わず笑み。チームの今の雰囲気を表していた。

 3―0の2回2死。「速球に打ち負けないよう甘い球だけを待っていた」と初球94マイル(約151キロ)を引っぱたいた。ライナー性の打球を右翼席に突き刺す4試合ぶりの3号ソロ。今季100安打目は、チーム今季201本目のアーチとなった。

 200号は初回。青木が中前打で出塁後、4番クルーズが36号2ランを放った。本塁打が出にくいセーフコ・フィールドでフルシーズンを戦うようになった00年(99年7月開場)以降、初の大台到達。6回には2死一、三塁から青木が粘って四球。直後に202号となるスミスの14号満塁弾が飛び出した。チームは7連勝でワイルドカード圏内に2・5ゲーム差。3発7得点に絡んだ1番打者の活躍が光った。

 3Aから再昇格後の6試合で21打数8安打(・381)、2本塁打6打点。打率を4月13日以来の2割7分台(・272)に引き上げた。「スイングはいい状態が続いている。今の打撃を続けていれば数字は上がる」と実感を込め「もうちょっと打ちたいけどね」とさらなる貢献を誓った。

 先発落ちの際のルーティンだったポール間10往復のランニングをこの日の試合前も行った。「体が軽かったから。毎日の準備が大切」。200発打線の火付け役となり、自らも長打を放つリードオフマン。青木が完全に「らしさ」を取り戻した。(アナハイム・小林 由加通信員)

 ≪00、15年198本≫マリナーズの前本拠キングドームは本塁打が出やすく、97年のチーム264本塁打は現在も大リーグ最多記録。97年はグリフィーが自己最多タイの56本、ビューナーが40本を記録するなど、9人が2桁アーチを放った。セーフコ・フィールドでは00年と15年の198本が最多だった。

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