オリドラ1吉田正 2発!球団新人2位9号「きょうは良かった」

[ 2016年9月15日 05:30 ]

<日・オ>初回1死一塁、吉田正は左越えソロを放ちナインの出迎えに笑顔

パ・リーグ オリックス11―1日本ハム

(9月14日 札幌D)
 やはり並の新人ではなかった。オリックスのドラフト1位・吉田正が、またも優勝争いをするチームを震え上がらせた。まずは初回1死一塁。10勝投手の有原の外角直球を振り切ると、打球は低い弾道で一直線。「しっかり振れたので、伸びてくれ~」と願った打球は、そのまま左翼席へ飛び込む8号の先制2ランとなった。

 4打席目の6回には無死一、三塁で右前適時打を放ち有原をKO。さらに7回には「みんなフォークボールにタイミングが合っていないと思って狙った」と、斎藤の初球を狙い打ちし、ダメを押す9号3ラン。8月27日の楽天戦で則本から2本塁打を放って以来の1試合2発に、試合後は開口一番、「きょうは良かった」と興奮を隠し切れなかった。8、9日のソフトバンク戦で連発し、連敗したソフトバンクは首位陥落。そして今度は日本ハムを首位からたたき落とす“デスホームラン男”の誕生だ。

 腰痛などで4月下旬に離脱し、約3カ月半も2軍暮らしだったが、復帰後は28試合で9発と量産。大学日本代表で4番を務めた実力を発揮し、143試合に換算すると45本ペースという驚がくの数字をたたき出している。さらに、この日の6打点で28打点となり谷佳知が新人の97年に挙げた33打点に接近中。レジェンド超えも時間の問題だが、2桁本塁打まであと1本に迫り「頑張ります。打ちます!」と気合をみなぎらせた。

 チームは13日にCS進出が完全消滅。広島のリーグ優勝に伴い、12球団で最も優勝から遠ざかる球団となったが、少し明るい未来が見えてきた。

 ≪シーズン9本はチーム新人歴代2位≫吉田正(オ)が本塁打2本と適時打でゲーム6打点。チームでは昨年7月8日の西武戦で安達が6打点して以来。球団記録は阪急時代の84年8月14日にブーマーがロッテ戦でマークした8打点がある。新人選手のゲーム6打点は8月25日の高山(神)に続く今季2人目。吉田正は8月27日の楽天戦に続く2度目の1試合2発。シーズン9本は2リーグ制以降のチーム新人では、85年熊野輝光の14本に次ぐ2位の記録だ。

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2016年9月15日のニュース