松山聖陵 アドゥワ187球も実らず 荷川取監督「あの場面はスクイズだった」

[ 2016年8月12日 14:09 ]

<北海・松山聖陵>松山聖陵先発のアドゥワ

第98回全国高校野球選手権大会第6日・2回戦 松山聖陵1―2北海

(8月12日 甲子園)
 松山聖陵が北海にサヨナラ負けし、甲子園での初勝利を逃した。

 2回に先制を許したが、6回に追いつき、試合を振り出しに戻した。しかし9回2死一、三塁の場面で、ナイジェリア人の父を持つプロ注目右腕の先発・アドゥワが投じた187球目を中前に弾き返され、サヨナラ負け。12安打を浴びながらも2失点の粘投は実らなかった。

 試合を終え、荷川取監督は「相手の投手が思った以上にキレがあり、点を取るのが難しかった。追いついた場面はスクイズも考えたが、3点くらいの勝負になると思い、スクイズを出さなかった。結果的にあの場面はスクイズでした」と振り返り、自身の采配を悔いた。6回は1点を返し、なおも無死三塁から福里と新居が相次いでゴロに仕留められ、松本は空振り三振を喫し、好機を逃していた。死力を尽くしたアドゥワについては「最後まで迷いなくマウンドに送りました。まだ将来がある選手なのでこの1球を糧にしてほしい」と力投を称えるとともに、エールを送っていた。

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2016年8月12日のニュース