上限設定され別に賭博 笠原容疑者「金額分けた」、大学院生立件へ

[ 2016年5月4日 17:24 ]

 プロ野球巨人の野球賭博事件で、元選手の笠原将生容疑者(25)=賭博開帳図利ほう助の疑いで逮捕=が、ともに逮捕された胴元役の元飲食店経営者の男に賭け金の上限を決められたため、大学院生とも賭博を始めたことが4日、分かった。大学院生は、日本野球機構(NPB)が野球賭博常習者と認定している。

 笠原容疑者は逮捕前の取材に「上限を設けられたことが嫌で、(男と大学院生の2人のルートで)金額を分けて賭けた」と話していた。警視庁組織犯罪対策4課は詳しい経緯を調べるとともに、大学院生を立件する方針。

 組対4課によると、笠原容疑者は、賭博開帳図利容疑で逮捕された斉藤聡容疑者(38)と約3年前に知り合い、2014年3月~15年8月にプロ野球と高校野球の計15試合程度で斉藤容疑者の賭博に参加したとされる。

 一方、NPBは昨年、笠原容疑者が中学時代の先輩の紹介で大学院生と14年4月に知り合って以降、同10月までにプロ野球10試合程度を対象に野球賭博をしていたとする報告書を公表している。

 今年4月に取材に応じた斉藤容疑者は「笠原には『やり過ぎるな。賭けるのは30万円までにしろ』と言っていた」と話していた。笠原容疑者も取材に「それが嫌で大学院生とも賭けるようになった。60万円張りたいときには30万円ずつ分けて張った」と証言した。

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2016年5月4日のニュース