内川&松田でバンデン無敗継続 0―4から大逆転、2人で全5打点

[ 2016年5月4日 08:02 ]

<日・ソ>試合後、熱男と叫ぶ松田

パ・リーグ ソフトバンク5―4日本ハム

(5月3日 札幌D)
 「バンデンの負けを消そう」――。これがソフトバンク打線の反撃の合図だった。0―4の8回。1死満塁から4番・内川が中前に運んで2点を返し、日本ハムの先発・有原をマウンドから引きずり降ろす。

 さらに2死一、二塁で松田が右前適時打。1点を追う9回2死一、三塁では再び内川が抑えの増井から右前に運び、連勝記録が途切れるかと思われたバンデンハークの負けを消した。

 延長10回無死。試合を決めたのは松田だ。1ボール1ストライクから井口の146キロを捉え、高く舞い上がった打球は札幌ドームの左翼席上段への決勝弾。「ホームランを打つ感覚は(本塁打を)打たないと忘れてしまうので、こういう大事なところで打てて良かった」。4月10日のオリックス戦(熊本)以来、23日ぶりの一発。試合前、藤井打撃コーチの助言で、上から叩くスイングから「大きく振り上げる感じ」と数週間前のイメージに戻して結果を出した。

 工藤監督は「全員のつなぐ気持ちの表れ。ナイスゲーム」と目を細めた。今季は4月17日の楽天戦(ヤフオクドーム)で9回に4点差を追い付いてサヨナラ勝ち。同24日の日本ハム戦(同)でも終盤に4点差をはね返した。その試合で増井からサヨナラ弾を放ったのが内川だった。この日も松田と2人で全打点を叩き出す活躍だったが「勝てたのは大きいが(終盤に)行き着くまでにどうにかしたかった」。淡々と振り返るコメントが逆に強さを印象付けた。

 2位ロッテとのゲーム差は今季最大の1・5。バンデンハークは再び新記録のデビュー14連勝への挑戦権を得た。「可能性が続くのが大きいですね」と松田。仲間を第一に考える。だから劇的な勝利が生まれる。

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2016年5月4日のニュース