岩間連続完投も…釜石2勝目ならず 佐々木監督「何もできなかった」

[ 2016年3月25日 16:44 ]

<釜石・滋賀学園>釜石ナインはグラウンドに一礼し甲子園球場を後にする

第88回選抜高校野球大会第6日・2回戦 釜石1―9滋賀学園

(3月25日 甲子園)
 21世紀枠の釜石(岩手)は先発のエース右腕・岩間が19安打を浴びて9点を奪われ、初出場の滋賀学園に大敗。被災地に2勝目を届けることはかなわず、佐々木監督は開口一番、「何もできませんでした」と肩を落とした。

 岩間は立ち上がりの初回、適時打と犠飛で2点を失うと、2回も立て直せず2死から4連打を浴びて追加点を献上。4回には味方の悪送球も絡んで1死二、三塁のピンチを招くと、滋賀学園の3、4番に連続で適時二塁打を打たれてさらに3失点。試合前は滋賀学園の右腕・神村を相手に「後半勝負」をもくろんでいた佐々木監督だったが、6点のビハインドは重くのしかかり、5回に8番・大尻の左前適時打で1点を返すのがやっとだった。

 「打たれるとは思っていたが、守り切れませんでした」と完敗を振り返った佐々木監督。それでも岩間はこの日も9回131球を投げ抜き、2試合連続で完投を果たした。夏、もう一度ここに。甲子園1勝という大きな手応えを得て聖地を去る釜石ナインに、観客からは惜しみない拍手が送られた。

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2016年3月25日のニュース