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長田 夢は夏へ 9回2死一、三塁…あと1点で幕を閉じた初めての春

<海星・長田>初戦敗退も満員のアルプススタンドから拍手を送られる長田ナイン

第88回選抜高校野球大会1回戦 長田2―3海星
(3月24日 甲子園)
 21世紀枠で春夏通じて初出場の長田(兵庫)は海星(長崎)に2―3で惜敗し、甲子園初勝利はならなかった。地元の大声援を受け、大会注目の右腕・園田涼輔投手(3年)が3安打3失点(自責点0)と好投したが、守備の乱れが響いた。試合後に涙を流したエースは夏に戻ってくることを誓った。

 涙が止まらなかった。試合後、紺色に染まったアルプスから大声援を受けるとエース園田は号泣した。「感情が出ました。応援してくれた人に申し訳ない。感謝しかありません」。1点を追う9回2死一、三塁。富田の右翼を襲う大飛球が好捕され、初出場の甲子園は終わった。三塁走者だった背番号1は「勝てた試合だっただけに悔しい」と唇をかんだ。

 孤軍奮闘のエースを責められない。昨秋チーム打率・371と強打の海星打線を相手に被安打3、奪三振6で自責点0。2回には自己最速タイ140キロもマークした。3失点はすべて失策絡み。2回に盗塁阻止を狙った捕手・吉川の二塁悪送球をきっかけに先制を許すと、逆転して迎えた3回には2死から平凡な左飛を小池が落球、直後に同点打を浴びた。4回は無死から三塁手・藤原の一塁悪送球が失点につながった。それでも右腕は「今まで数々やられているんで」とジョークを交えつつ、「エラーになるような打球を打たれた僕が悪い」と味方の拙守を責めなかった。「三振を取りにいっても振ってくれなかった。全国レベルは違う」と相手をたたえた。

 21年前、長田地区は阪神大震災で甚大な被害を受けた。学校も校舎1棟が全壊。悲しみを乗り越えて立ち上がった人々の頑張りが今回の出場につながった。勝利を届けることはできなかったが、三宅主将は「神戸の被災者の方々や東北の方々にも元気を与えられたと思います」と胸を張った。

 長田は毎年320人の生徒のうち5割近くが国公立大に現役合格する進学校でもある。ナインは宿舎に設置された勉強部屋で連日1~2時間、自主勉強をこなしながら、白球を追っている。

 「甲子園は楽しかった。絶対に夏も来る」と宣言した園田は、しばらくして、「塾に行かないといけない。憂鬱(ゆううつ)になってきました」と現実に戻った。「長いようであっという間。夢のようだった」と永井伸哉監督。勉強と兵庫のライバル―2つの強敵を打ち破り、夢の続きを見に行く。 (新家 信行)

[ 2016年3月25日 05:30 ]

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