金本監督目玉は3人の「初」 1軍未経験1、2番&捕手は開幕初マスク

[ 2016年3月25日 07:10 ]

開幕を前に余裕の笑顔を浮かべる金本監督

 「超変革」のスローガンを掲げる金本阪神が11年ぶりのリーグ優勝へと突き進む。

 新指揮官として迎える開幕。金本監督は「発展途上のチーム。結果にこだわらず、恐れず攻めていきたい。いろんなことにどんどんチャレンジしながら、グイグイ」。随所に「チャレンジ」という言葉をちりばめ、熱く決意表明した。

 3人の「初」が超目玉となる。まずはドラフト1位・高山と高卒3年目・横田の1、2番コンビだ。オープン戦では高山が打率・327、横田が同・393と結果を残し、そろって初の開幕スタメンの座を手中にした。

 「いざプレーするとなれば、余計なことを考えずに思い切ってやるだけ」。高山は静かに闘志を燃やす。阪神の新人野手が開幕戦に先発出場するのは12年の伊藤隼以来だが、開幕1番は1972年の故中村勝広氏(球団元GM)以来44年ぶりの大役だ。その後を打つ20歳の横田も「積極性。そこをしっかりやっていきたい」と目を輝かせた。

 そこに加わる絶妙なスパイスが、32歳の捕手・岡崎。こちらはプロ12年目にして初の開幕スタメンマスクをつかんだ。昨季は3年ぶりに1軍出場。しかし試合数はわずか1だった。「キャンプから誰にも負けないつもりでやってきた」。ベテランも気合をたぎらせる。

 「楽しみなところ、不安な部分が入り交じっている。五分五分です。(開幕戦だが)戦い方はあくまで143分の1。全員に期待している」。情熱を胸に秘め、金本監督は冷静に話した。オープン戦では5年ぶりの首位となり、優勝候補筆頭との下馬評も高い。栄光の港を目指し、金本丸がセ界の荒波へとこぎ出す。

 ▼阪神・メッセンジャー(2年連続3度目の開幕投手)最後まで投げ切りたい。自分がチームでベストの投手だと思っている。

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2016年3月25日のニュース