「真面目な性格」高木京の恩師落胆 球界改革を求める声も

[ 2016年3月8日 23:11 ]

 プロ野球巨人の高木京介投手(26)の野球賭博関与が8日、発覚した。巨人だけで4人目となり、高校時代の恩師は「真面目な性格だったのに」と肩を落とした。球団は渡辺恒雄最高顧問ら首脳3人が引責辞任すると発表したが、野球ファンからは球界全体の改革を求める声も上がった。

 「星稜の名を汚してしまった。申し訳ありません」。8日夕、高木京投手の母校の石川・星稜高の林和成監督は、本人から携帯電話でそう伝えられたという。「言葉を詰まらせていた。高校時代、年末年始でも野球場に来て練習していた。真面目な性格だっただけに、賭博なんてしないと思っていた」

 東京・新橋。東京都府中市の会社員森島敏之さん(56)は「子どもたちの野球人気が下がるかもしれず残念だ。人気の球団なので、外からつけ込まれることも多いのかもしれない」と話した。

 「『やっぱりか』という気持ちだ。昨年、巨人の3選手の野球賭博が発覚した際、他にも出てくると思っていた」と語ったのは、大学生山城俊樹さん(25)。「別の球団でもあるのではないか。野球界全体で調査すべきだ」と強調した。

 千葉県八千代市の男性会社員(54)は渡辺氏が辞任することに「不祥事が続いたので耐えられなくなったのだろう。トップがずっと同じだったので、球団内で物が言えない雰囲気があったのかもしれない。球界の盟主の巨人だけに改革してほしい」と話した。

 久保博球団社長は、8日午後7時40分すぎから東京都内で記者会見。冒頭、紙に視線を落としながら高木京投手の賭博関与の疑いを説明し深々と頭を下げた。

 「首脳が責任を取って辞任することをもって、開幕する公式戦には参加させていただきたい」。首脳3人の辞任を発表したときは、つぶやくような声だった。

 報道陣から「これ以上他に選手が関わっている恐れはないと断言できるか」と質問が飛ぶと、森田清司総務本部長は「調査は難航している。簡単じゃないというのが実態だ」と返答。久保社長は口を真一文字に結んだままだった。

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2016年3月8日のニュース