阪神メッセ 2年連続開幕投手は栄誉「素直にうれしかった」

[ 2016年3月8日 05:30 ]

練習中にガッツポーズのメッセンジャー

 チームも勝って、オレも1勝だ!!3度目の開幕投手に内定している阪神のランディ・メッセンジャー投手(34)が7日、自身3年ぶりとなる開幕戦での勝利投手に闘志を燃やした。すでに金本知憲監督(47)からは2年連続3度目の大役を告げられており、「期待してくれていた。素直にうれしかった」と指揮官の気持ちに応える快投を約束した。

 金本監督が6日に開幕投手を明かしたことを受け、ようやくメッセンジャーも25日の中日戦に向けて気勢をあげた。2年連続3度目の大役を務める助っ人が投じる1球から、金本阪神の「超変革」は始まる。

 「オフから、それ(開幕投手)を目標にやってきた。勝ち取るために体も動かしてきた。感謝しているし、誇りに思う」

 過去2度はいずれも6回3失点で、13年のヤクルト戦も、昨年の中日戦もチームを勝利に導いている。しかし自身に白星が付いたのは13年だけ。それだけに「チームももちろんだけど、(開幕投手に選ばれた)ご褒美として自分にも勝ち星をつけたいね」と3年ぶり勝利投手に少し色気を出していた。

 キャンプ打ち上げ日の2月29日に沖縄・宜野座村野球場の監督室に呼ばれて、登板日を告げられたときのことははっきりと覚えている。

 「オフに体をつくってきてくれてありがとう。(キャンプでも体を)維持して必死にやってくれた。開幕を任せた。頼りにしていると言って頂いた。素直にうれしかった」

 ボスからのストレートな言葉が心に突き刺さった。そんな熱い言葉で送り出されるのは初めてだった。指名してくれた理由の一つに「本人のやる気」を挙げられ、その思いに絶対に結果で応える覚悟だ。

 「(開幕投手は)監督、コーチ、チームに認めてもらわないとできないこと。チームに勝つチャンスを与える投球をすることが一番だけど、今度こそ勝ちをつけたい」

 開幕投手だけではなく、さらなる重要な任務を任されることにもなりそうだ。それはフル回転―。岩崎や岩貞、秋山、島本ら若い選手が争う先発6枠目だが、いまだ誰にも合格通知が届いていない。その状況が改善されないなら、開幕戦から中5日で6戦目となる31日のヤクルト戦(神宮)に向かうプランも浮上している。

 調整過程が物語る。次回12日の日本ハム戦から19日のオリックス戦を経て開幕25日の中日戦となるが、中5日の登板ペースはシーズンイン後も見据えたものだ。金本監督を現役時代から知る7年目助っ人が、やる気に満ちあふれている。(山本 浩之)

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2016年3月8日のニュース