清原容疑者 留置場で読書の日々 既に20冊…弘法大師の教えで心を修復

[ 2016年2月27日 10:10 ]

お遍路を歩いた清原容疑者

 覚せい剤使用容疑で再逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が警視庁の留置場で、弘法大師やお遍路に関する書籍を読んでいることが26日、分かった。捜査関係者は「留置場では読書していることが多い。弁護士に依頼して本を差し入れてもらっているようで、もう20冊近くになったのでは」と明かしている。

 清原容疑者は薬物疑惑の渦中にあった昨年、「自分を見つめ直すため」と話して、弘法大師ゆかりの四国八十八カ所霊場を巡る「お遍路」を歩いた。現役時代の1999年には、弘法大師が開祖である真言宗の最福寺(鹿児島)に5日間、泊まり込み。炎の前で不動真言を唱える「護摩行」などの精神修養を行ったこともあった。

 それでも覚せい剤に手を出し、愛する息子たちに迷惑を掛けてしまった。自分の弱さを痛感する中、手に取ったのが弘法大師に関する書籍。最福寺住職の池口恵観法主(79)はスポニチ本紙の取材に「(罪を犯すのは)気持ちが弱いから。(弘法大師の教えでは)一日一日を大切に強く生きることで、心を修復できる。心を取り戻そうとしているのだろう」と推測。17年前、修行の毎日を送った後、清原容疑者は「高校時代の純真な気持ちに戻れた」と話して帰ったといい、池口法主は「あの気持ちを思い出してほしい」と訴える。愛媛までの約900キロを歩いたところでストップしたお遍路についても「もう一度、ゴールを目指すべき」と語る。

 池口法主は「(最福寺の本尊である)不動明王は地獄に落ちようとする者を、縄でしばり、剣をつきつけても本道に戻そうとする、“最後の砦(とりで)”の仏さま」と説明。身元引受人がいないとされる清原容疑者に「私が手を差し伸べたい。お不動様と一緒に大きなパワーを用意しているよと、伝えてほしい」と話した。

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2016年2月27日のニュース