金本監督 新人にゲキ「プロに入ったら横一線」

[ 2016年1月9日 07:53 ]

合同自主トレを視察に訪れた金本監督(右端)は新人選手たちに言葉をかける

阪神新人合同自主トレ

 新人は横一線、ベテランは調整一任―。阪神の金本知憲監督(47)が8日、西宮市内の鳴尾浜球場で新人合同自主トレ初日を視察し、熱い訓示で競争を促した。

 「『プロ野球に入ったら横一線。ヨーイドンの競争だから、(ドラフトの)順位は関係ないから、思い切って勝負してください』と。あとルーキーはどうしても無理をするので、『ケガだけには注意をするように』とは言いました」

 指揮官は三塁ベンチ前に新人6選手を横一列に並べた。そしておよそ1分間の熱弁を振るった。その言葉が若武者たちのモチベーションを上げ、心を奮い立たせる。「(入団会見より)きょうの方がみんな大きく見えた。身長もあるし、自分がすごく小さく感じた。(新人たちは)いよいよだな、という顔つきにはなっていたね」。その表情から、勝負の世界に飛び込む覚悟も読み取った。

 ただ焦りは禁物。無理をしてケガをしては元も子もない。「僕も1年目を考えると、ダッシュするにしても100%、120%で走ろうとして、とにかく疲れた。どうしてもオーバーワークになってしまうでしょうが、キャンプに来てすぐケガとかは印象も悪くなるので、そういうことのないように」。セーブをかけることも忘れなかった。

 そして主力・ベテラン選手には調整を一任する方針も示した。「(ベテランにはキャンプ地の)希望も聞くしね。ベテランには一番、いい状態をつくれる環境があると思うから。そこをしっかりね。沖縄がいいと言うなら沖縄でいいしね。安芸の方が自分のペースとしていい、というなら安芸でいい。ベテランに関しては意志を尊重するつもり」。新人とベテランの扱いに差を付け、その両者をうまく使い分けることで、融合させていく。(惟任 貴信)

続きを表示

2016年1月9日のニュース