巨人・菅野 奪首ローテ 残り試合全て“4強”相手に登板

[ 2015年9月15日 05:30 ]

キャッチボールで調整する菅野(右)を見つめる原監督

 巨人・菅野智之投手(25)が、リーグ4連覇へのキーマンになる。15日の広島戦(マツダ)に中10日で先発する右腕は、以降の残り試合でも阪神2試合、ヤクルト1試合と、全て「4強」相手に登板する見込み。原辰徳監督(57)から直接、打撃指導も受けたエースのフル回転で混セを抜け出す。

 顔からは汗とともに、闘志がほとばしっていた。雨天中止などの影響により4日DeNA戦(横浜)から中10日の先発となった菅野だ。マツダスタジアムでの全体練習後「万全の調整をしてきましたし、状態は凄くいい。1イニングでも長く投げたい」と語った。

 15日の後は22日阪神戦(東京ドーム)、28日阪神戦(甲子園)、10月4日ヤクルト戦(東京ドーム)と、全て「4強」との直接対決で先発の見込み。原監督は「これからフル回転するでしょう。3年目の坊やに任せるのは荷が重いかもしれないけど、やらなきゃいかんね」とハッパを掛けた。

 15日の相手先発は今季2度対戦し、攻撃陣が計15イニングで無得点に封じ込まれているジョンソンだ。指揮官は「打撃陣が奮起しないと」と訴えつつ、「(シーズン序盤に)ちょっと打ったりバントを決めたら勝っていた」と菅野の打撃の向上も求めた。得点圏打率が13年は・200、14年は・385だったのに対し、今季は・125。後半戦に入ってから打撃指導を施したことを明かし、「少しはよくなった。ボールへの怖さがあることがマイナス。(体が)開けば開くほど怖くなる」と力説した。

 助言を生かした菅野は4日DeNA戦で貴重な適時打。「(監督には)口うるさく言われている。難しいけど簡単に三振するのではなく、頑張ってるなとチームに伝わるように心がけたい」。マウンドでも打席でも奮闘する背中を見れば、ナインは奮い立つ。 (大林 幹雄)

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2015年9月15日のニュース