ソフトB パ歴代最速14日にも連覇 大谷連続KOでM6

[ 2015年9月11日 05:55 ]

<日・ソ>2回無死一、二塁、大谷から右越えに先制3ランを放つ松田

パ・リーグ ソフトバンク7-3日本ハム

(9月10日 札幌D)
 ソフトバンクが10日、2位の日本ハムを相手に3連戦3連勝を収め、優勝へのマジックナンバーを6まで減らした。両リーグトップの13勝を挙げている大谷翔平投手(21)を相手に打線が爆発。2回に松田宣浩内野手(32)が32号先制3ラン、7回には柳田悠岐外野手(26)が31号2ランを放ち、8月4日の前回対戦に続いて大谷を自己ワーストタイの7失点KOに追い込んだ。

 最後の一太刀を浴びせた。7回無死一塁。難攻不落の大谷を討ち取ったのは柳田だ。少しだけ浮いた外角137キロのフォーク。体重を左足へ乗せたまま思い切り振り抜いた瞬間、それと分かった。左中間スタンド中段付近に到達した特大の31号2ラン。7点を奪い、対戦2試合連続でKOだ。

 「しっかり振ろうと思いました。打てる球が来た。それだけです。紙一重?そうですね」

 侍ジャパンが参戦する「プレミア12」の1次登録選手45人が発表されたこの日、小久保監督はラジオ解説のために札幌ドームを訪れていた。その前で秋にはチームメートとなる侍のエース候補を攻略。ただ、1打席目は初球から158キロを3球続けられるなど見逃し三振、2打席目は空振り三振に倒れており「スゲエと思いながら打席に立ちました。できれば軽く投げてほしいっス」と苦笑いで相手も称えた。

 一番ヤリはこの侍だ。2回無死一、二塁。松田は外角154キロを右翼席へ運ぶ先制32号3ラン。「ギータ(柳田)も(31号で)追ってきているので頑張らないと」と笑った。直近5試合で3発目の量産態勢。本塁打王リーグトップの西武・中村に4本差に接近だ。

 決勝打は小太刀のようにバットを短く持った侍・今宮。同点とされた直後の6回、無死満塁から中前へ2点適時打した。「大谷君をしっかり攻略できたのは、みんなが一つになったから。一つ一つ、積み上げていきたい」と工藤監督は言った。

 5連勝で指揮官の背番号と同じ81勝目。このまま行けば94勝ペースで、貯金は05年終了時に並びソフトバンクでは最大の44に膨れ上がった。マジック6で最短での優勝決定日は試合のない14日。過去のパ・リーグで最も早い優勝決定は、64年の南海と95年のオリックスの9月19日(前後期制を除く)だ。歴代最速の胴上げが近づいている。(福浦 健太郎)

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