柳田 逆転サヨナラ弾!ソフトB 9回4点差逆転でM33

[ 2015年8月12日 05:30 ]

<ソ・オ>9回2死一、二塁、サヨナラ3ランを放った柳田は松田(右)と抱き合って喜ぶ

パ・リーグ ソフトバンク7―6オリックス

(8月11日 ヤフオクD)
 ど真ん中に甘く入った147キロの直球を、持ち前のフルスイングで叩いた。ソフトバンク・柳田の打球は右中間へ舞い上がり、観客席へ届いた。本塁で待つチームメートの元へ飛び込んだ背番号9。22号逆転サヨナラ3ランに「まさか打てるとは。感触は良すぎて覚えていない。家に帰って余韻に浸りたい」と興奮を抑えきれなかった。

 優勝へ突き進む勢いを象徴するような試合。9回2死の土壇場から4点差をひっくり返した。2死満塁から中村晃が左前へ運ぶ2点適時打。そして、会心の一発だ。柳田にとっては5月5日に工藤監督の誕生日を祝って以来、今季2本目のサヨナラアーチだった。

 7、8回に好機を逸し、柳田も「俺(が観客)だったら帰るかな」と思うほど敗色濃厚だった。ムードを一変させたのは今季、選手が共有する「つなぐ意識」だ。1死から吉村の右翼フェンス直撃の三塁打と2四球で塁を埋めた。ベンチで「回ってこい」と願っていた大砲につないだ。

 帰路に就かずに残った観客と喜びを分かち合い、工藤監督は「ドラマか映画を見ているみたい。スゴすぎ!」と声を上ずらせた。4番内川が体調不良で試合前の練習なしのぶっつけ本番で臨んだ一戦だったが、終わってみれば強さが際立つ白星。2位の日本ハムが敗れ、マジックナンバーは2つ減って33だ。ゴールテープを一気に切るタカの姿が、ファンにははっきり見えた夜になった。

 ▽松田(ソフトバンク)通算150本塁打 11日のオリックス17回戦(ヤフオクドーム)の2回に金子から今季24号ソロを放って達成。プロ野球161人目。初本塁打は06年4月22日のオリックス戦で松村から。

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2015年8月12日のニュース