内海、苦しみ抜いての今季初勝利に「泣いちゃいそう」

[ 2015年8月12日 22:09 ]

<巨・D>今季初勝利を挙げた内海はウイニングボールをスタンドに掲げる

セ・リーグ 巨人8―7DeNA

(8月12日 東京D)
 遠かった1勝をようやく手にした。渡されたウイニングボールを握りしめ、ホッとしたような表情を浮かべた巨人・内海。大歓声を受けて上がったお立ち台では、さまざまな感情を押し殺しつつ、淡々と言葉を続けた。

 「うれしいですが、こんなピッチングでここに上がっていいのか、すごく疑問に思っています」。5回2/3を97球、8安打4失点でマウンドを降りた。打線の援護を受けての白星。悔しさもにじませた。

 今季3度目の登板。前回7月29日の同戦(京セラD)では初登板時の両脚に続いて左太腿裏をつり、7回途中で降板となった。出場選手登録を外れて調整してきた左腕は“3度目の正直”に向け、気持ちを奮い立たせてマウンドに上った。

 3回までは無失点。4回、ロペスに中前適時打を許して1点を失った。味方打線が堂上の満塁弾などで一挙6点を奪って逆転したが、5回に1失点、6回に2死から嶺井に右前2点適時打を打たれて降板した。

 昨年9月26日のDeNA戦以来となる白星。「遅すぎるでしょ、遅すぎます」としながらも「家族もそうだが、いろいろ応援してくれるファンのためにも頑張りました」と内海。「これ以上しゃべると泣いちゃいそう」とインタビューを自ら切り上げようとし「残り少ないですが、微力ながら頑張ります」と締めくくった。

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