田口で巨人1日首位陥落 原監督カミナリ「ランニングが足りん」

[ 2015年8月3日 05:30 ]

<巨・中>5回1死一塁、杉山に先制2ランを浴びる田口(左)

セ・リーグ 巨人0-5中日

(8月2日 東京D)
 またしても踏ん張れなかった。0―0で迎えた5回1死一塁。巨人先発の19歳左腕・田口が杉山に投じた初球の直球は、完全な逆球で外角高めへ。両腕が伸び、もっとも力が伝わるコース。打球は左中間席で弾んだ。

 「インコースに投げきれず、前回の登板と同じようにホームランを打たれてしまいました」

 予兆はあった。3回までパーフェクトが、4回1死から3者連続四球。大島にはストレートの四球を与えるなど突如崩れた。2巡目を迎え、球数はまだ40球を迎えたところ。「2巡目はもっと厳しくとコースを狙いすぎ、ミスにつながった」。大胆さを失っていた。

 前回7月26日の広島戦(マツダ)は6回に四球と本塁打で均衡を破られた。4敗目を喫した田口について、原監督は「スタミナでしょうね」と指摘し「ランニングが足りないんじゃないかな」と続けた。斎藤投手コーチは「セットになってから」と走者を背負ってからの投球を課題に挙げた。

 右股関節痛とみられる杉内は2軍、内海も抹消される中、1軍に同行していた。同じ左腕の田口が先発枠に定着する隙は十分にあったが、チャンスを生かせず。チームも今季初の6連勝を逃し、1日で首位を明け渡した。 (川手 達矢)

続きを表示

2015年8月3日のニュース