阪神、台湾出身19歳右腕に熱視線 畑山スカウト「面白い存在」

[ 2015年6月5日 08:00 ]

履正社学園の廖乙忠投手

 今秋ドラフト戦線に急浮上してきた台湾出身の19歳右腕に猛虎が熱視線を送った。日本野球連盟に登録する「履正社学園」の廖乙忠(リョウ・イーチョン)投手が4日、大阪府茨木市内のグラウンドでブルペン入り。阪神、オリックスの2球団が視察した。

 1メートル86、95キロと恵まれた体格から繰り出す直球の最速は144キロ。カーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球も操る。既にソフトバンクや中日などに加え、ドジャース、ツインズなど日米8球団が視察した逸材で、廖は「ピンチの時にも逃げずに攻めていく投球が持ち味」と話した。母はソフトボールの台湾代表経験を持つ。

 日南学園3年時もプロ注目の存在だったが、社会人野球で経験を積んできた。阪神の畑山俊二スカウトは「体もあるし、伸びしろもある。球速はもっと出そう。面白い存在で、今後も楽しみに見ていきたい」と話した。廖は幼少期に元阪神・郭李からアドバイスを受けており、猛虎とも浅からぬ縁がある。20日から研修を兼ねて、テニスの錦織圭も通った米国の「IMGアカデミー」で武者修行する予定だ。

 ◆廖 乙忠(リョウ・イーチョン)1995年11月2日生まれ、台湾桃園県出身の19歳。5歳から野球を始め、投手と三塁手。小6時に全国大会優勝。光明中を経て高校は日南学園へ。高1秋にベンチ入りし、高2秋から背番号1。甲子園出場なし。1メートル86、95キロ。右投げ右打ち。

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2015年6月5日のニュース