“脇ヤク”大暴れ!バレ&ミレ不在何の16安打猛攻

[ 2015年5月25日 05:30 ]

<広・ヤ>4回無死一塁、2ランを放った今浪を出迎える三輪(左)らヤクルトナイン

セ・リーグ ヤクルト9-8広島

(5月24日 マツダ)
 1メートル68の小さな体でコンパクトに合わせた打球が、前進守備の左翼手・エルドレッドの頭上を越える。一気に三塁まで到達したヤクルト・三輪が雄叫びを上げると、三塁ベンチはお祭り騒ぎだ。

 「無我夢中でした。打って逆転してよかったな」。7―8の9回2死一、二塁。7回の守備から出場していた三輪は、前の打者の山田が敬遠気味に歩かされた後、打席に立った。21日のDeNA戦(神宮)では3―3の9回無死一塁から2球バントを失敗し、最後は左飛。「そういうことをやらないといけない立場なのにできなかった。必死に、どんな球でも取り返してやろうと思った」。逆転の一打はプロ8年目で初の三塁打となった。

 「サブの人たちがいいところで仕事をしてくれた」と笑った真中監督。三輪だけでない。2―3の4回には、1メートル72とこちらも小柄な今浪がプロ9年目で初本塁打。完璧な当たりを右翼席へ突き刺し「場外かと思ったんだけど、風がね」と冗談を飛ばした。
今季3度目の先発出場で猛打賞。昨季開幕直後に日本ハムからトレードで加入した30歳は「いつか打ちたいと思っていた。勝った試合でよかった」と喜んだ。

 この日1軍昇格し「2番・中堅」でプロ初先発した藤井も、4回2死三塁から投前の当たりを俊足を生かして内野安打とし、プロ初安打初打点と躍動した。バレンティンとミレッジの両外国人は離脱中。それでも必死に戦う伏兵たちが、ドラマチックな1勝を呼び込んだ。

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