和田監督プッツン!あわや乱闘、投手陣崩壊に死球でイライラ…

[ 2015年5月25日 05:30 ]

<D・神>9回、上本への頭部死球をめぐり、にらみ合う和田監督(左)と中畑監督

セ・リーグ 阪神6-8DeNA

(5月24日 横浜)
 阪神は24日、初回に3点を先制しながら先発岩貞をはじめとする投手陣が踏ん張れず、痛恨の逆転負け。先の巨人戦に続く、今季初の2カード連続の勝ち越しはならなかった。9回には上本の頭部死球をめぐり両軍がもみ合うなど、イライラは最高潮。開幕3連勝という最高のスタートを切りながら、借金4の5位で交流戦までのセ・リーグ日程を終了した。

 溜まりに溜まったフラストレーションが一気に爆発した。3点を追う9回。先頭・上本が頭部死球を受け、打席に倒れ込んだ。22日の試合でも上本は国吉に左肩にぶつけられている。「何回やっとんのか!」。ベンチから和田監督が血相を変えて飛び出し捕手・嶺井に激しく詰め寄ると、中畑監督を筆頭にDeNAサイドも応戦。本塁付近で両軍が入り乱れ、あわや乱闘の騒ぎとなった。

 騒動後に鳥谷の押し出し四球で1点を返すも、2点及ばず。今季初の2カード連続勝ち越しは、またもお預けとなった。

 「そこまでの過程で防げる失点があった。2、3番手というところが止められなかった」

 試合後は冷静さを取り戻した和田監督は、悔しさを押し殺しながら戦局を振り返った。初回に中軸の3連続打点で先制しながらの逆転負け。ローテの谷間を任された先発・岩貞が3回途中4失点で降板したのも誤算だが、それ以上に痛恨だったのは桑原、榎田のリリーフ陣だった。

 3―2の3回1死一、三塁から登板した桑原は、いきなり井手に同点打を浴びるなど4、5点目を献上。2点ビハインドで5回から送り込んだ榎田は、3安打を浴び2点を追加されてしまった。指揮官も落胆の色を隠せない。

 「(桑原は)同点、ビハインドは仕方がないというところで出している。(榎田について)3―5の時点でもまだまだ追いかけられる点数だったからね」

 チーム防御率3・87はリーグ最下位だが、その要因はビハインドで登板した投手陣によるところが大きい。この日も中盤以降で試合を立て直すはずが、逆にリードを広げられた。開幕からこれまでの戦いを象徴するような試合展開で、初戦に続く逆転負けを食らってしまった。

 監督会見中にDeNA川村投手コーチ、中畑監督、危険球退場となった山崎康が相次いで謝罪に訪れ、騒動はひとまず幕引きとなった。投打がかみ合わず、借金4で向かう交流戦。昨年は9勝15敗と苦しみ抜いた交流戦で、果たして浮上のきっかけをつかめるのだろうか…。

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2015年5月25日のニュース