広島・野村、新Gキラーだ!3戦3勝「気持ちで負けないように」

[ 2015年5月15日 05:30 ]

<巨・広>力投する広島・野村

セ・リーグ 広島5―4巨人

(5月14日 東京D)
 広島・野村が本領を発揮した。坂本、阿部が復帰した重量打線に9安打を許しながらも、7回まで3失点に抑える粘投。今季の3勝すべてを巨人から挙げ、堂々たるキラー襲名だ。それでも右腕は、ヒーローインタビューでの指摘に苦笑しつつ首を横に振った。

 「そんなことはないけど、しっかり向かっていった結果。気持ちだけは負けないように…と思って攻めていきました」

 先行きが案じられる序盤だった。2回1死一塁からアンダーソンに逆転2ランを被弾。それだけならまだしも、安打と2四死球で満塁とされ、片岡に適時打を許した。一挙3失点。慎重になって制球を乱す、悪い時のパターンだ。が、ここから粘り腰を発揮する。

 「打たれて、いい意味で切り替えられた。要所でいい所に行ったので、打ち損じてくれました」

 3回2死一、二塁、4回2死二塁…。再三のピンチをしのぐと、打線が逆転。「逆転してもらってからは、1点もやらない気持ちでした」。3回までに球数60球。序盤の苦投がウソのように、中盤は快ペースでアウトを積み重ね、103球で7回までを投げ切った。

 登板前にヒゲを剃る儀式を欠かさず、「巨人に限らず、いいイメージを持って臨むようにしている」という4年目。昨季まで通算1勝3敗、防御率4・46だった巨人相手に、負けなしの3連勝は意義がある。チームの2連敗ストップにも貢献。輝く表情がまぶしかった。

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2015年5月15日のニュース