代役4番メヒアが14戦ぶり3号!疲労休養おかわりサンの分も!

[ 2015年5月4日 05:30 ]

<楽・西>6回2死、メヒアが3号ソロを放ち出迎えに笑顔

パ・リーグ 西武7―6楽天

(5月3日 コボスタ宮城)
 ボクシングのカウンターパンチのようだった。6―3の6回、西武・メヒアはスライダーが3球続いた後の直球を狙った。まさに相手のジャブをかわしながら、最後にストレートを打ち返し、左中間席に放り込んだ。

 「絶対にストレートが来ると思っていた。今シーズンのスランプを払しょくできる本塁打だったと思う」。疲労で休養した中村の代役で今季初めて4番に座り、4月15日楽天戦(西武プリンスドーム)以来、実に14試合ぶりの3号ソロ。直後に岡本洋が後藤に3ランを浴びて1点差に詰め寄られただけに、田辺監督は「大きかった。4番。4番だねえ」と絶賛した。

 この日、世界ウエルター級王座統一戦に臨んだ6階級制覇王者パッキャオの大ファンで「彼のプライベートも戦い方も好きなんだ」。試合前には、同じくパッキャオを応援する中村と強さについて熱く語り合った。左ストレートを武器に豪快なKOが持ち味のボクサーで、自身もパワーヒッター。フィリピンから世界に飛び出した姿は母国・ベネズエラを離れ、成功を夢見る自身とも重なる。憧れのボクサーがメイウェザーに判定負けした悔しさを一発に込めた。

 初回にも右前適時打。“先制パンチ”を浴びせて「中村さんが欠場し、代役で4番に入った。勝利に貢献できてうれしい」と喜んだ。来日1年目の昨季、34本で本塁打王を分け合った同僚。5月に来日した際、フリー打撃で目を奪われた。「あんなに力感なくバットを振る本塁打打者は米国では見たことがない」と驚き、パッキャオとともに憧れの存在となった。

 昨季3・1試合に1本のペースだったが、今季は28試合で3本。9・3試合で1本のペースで、打率も試合前まで・196まで落ち込んでいた。それだけに「きょうの本塁打で調子を上げていきたい。暖かくなってきたので、もっと調子を上げていきたい」と力を込める。チームは3連勝で首位・日本ハムに1・5ゲーム差に詰め寄った。メヒアが目覚め、勢いが増した。

続きを表示

この記事のフォト

2015年5月4日のニュース