中井4番空回り…原巨人“試行錯誤”も新助っ人合流待ち

[ 2015年4月30日 06:30 ]

<巨・中>初回2死三塁、中井は三ゴロに終わる

セ・リーグ 巨人1-5中日

(4月29日 東京D)
 「4番、ファースト、中井」。4万4000観衆のどよめきと歓声は、ため息に変わった。第83代の巨人4番に抜てきされた25歳は初回2死三塁の先制機、内角144キロに詰まらされて三ゴロ。第2打席は二ゴロに倒れ、6回の守備から交代した。

 3回には失策も犯すなど攻守で精彩を欠いた中井は試合後「7番で凡退するのと4番で凡退するのとでは、チームへの影響力が違う」と沈んだ表情で話した。期待を込めて送り出した原監督は「力んだというかね、荷が重かったという感じはしますが、いい経験になったと思います」とフォローした。

 この日、主将の坂本が左ふくらはぎの張りのため出場選手登録を抹消された。重症ではないが、大事を取っての治療専念。原監督は「(1軍に復帰できる最短の)10日間でベストの状態にするのが最善だということ」と語った。「悔しい気持ちはあるけど一日でも早く治して戻りたい」と前を向いて球場を後にした坂本。ただ、阿部が左太腿裏肉離れで戦線離脱した後に4番を担った男が消えたショックをチームは拭いきれなかった。

 中井を抜てきした一要素として指揮官は「あまり全体的なもの(打順)を動かしたくなかったというのがある」と説明したが、今後も4番は試行錯誤を重ねる。テコ入れとして、30日には松本哲と入れ替え、左大腿二頭筋の肉離れが完治した大田が昇格する。1軍昇格間近の新外国人フランシスコにも戦力としての期待がかかる。故障者続出の中で苦しいオーダーのやりくり。原監督は「きょう始まったことではないし、ベストの状態でチームが戦うというのが私の仕事だと思っていますから」と懸命に前を向いた。

 ▼巨人・村田(3試合ぶりにスタメン復帰し2安打1打点)ケガをしている選手も多いのでみんなで踏ん張っていかないといけない。

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