阪神・能見の真骨頂 走者出しても粘った、責任果たす6回1失点

[ 2015年3月18日 08:35 ]

<D・神>6回1失点の能見

オープン戦 阪神1-6DeNA

(3月17日 横浜)
 阪神・能見が6回6安打1失点と、本番さながらに先発としての責任を果たす力投を披露した。

 「走者を出しても、打者を意識して粘り強く投げようと(意識していた)。少しできたかなと思う」

 立ち上がりに迎えた窮地で力を見せつけた。初回、先頭の桑原に10球粘られた末に四球を献上すると関根にも三塁内野安打を許して無死一、二塁。ここで中軸を迎える最悪の流れでギアをトップに入れた。

 後藤を130キロのスライダーで空振り三振に仕留めると、ロペスも左飛で、最後は倉本もスライダーで空転させ無失点。「クリーンアップですし、ストライクを先に取って粘り強くできた」と振り返ったように、投手有利のカウントを整えて、簡単に3個のアウトを奪った。

 勢いに乗ると、続く2回にはバルディリス、松本、飛雄馬をすべてフォークで3者連続の空振り三振。「もともとそういう(フォークで空振りを取る)スタイル」と7奪三振中、半分以上の5個を自慢のウイニングショットで奪った。

 「反省点もいろいろあるので、つぶしていきたい。カウントを悪くしたりするのが多かった。意識すればできると思う」

 結局、2回以外は毎回走者を背負いながら6回1失点。3回に2死無走者から連打で失点を喫するなど課題も見つかり、開幕までに修正する自信も口にした。

 シーズン初登板となる3月31日のヤクルト戦(神宮)へ向けて、残る実戦は1試合で、来週はオープン戦も2軍戦もないため、25日の育成試合・日本新薬戦(鳴尾浜)に登板予定。背番号14が総仕上げに入る。

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2015年3月18日のニュース