大阪桐蔭監督 藤浪VS森を解説「1年早くプロに入った投手がまさった」

[ 2015年3月7日 07:50 ]

<神・西>7回、157キロの直球で森を左飛に打ち取る藤浪。甲子園春夏連覇バッテリーの初対決は先輩が貫禄を見せた

オープン戦 阪神4―0西武

(3月6日 甲子園)
 大阪桐蔭の西谷浩一監督は、2人の対戦があったことをテレビのニュースで知ったという。その上で力勝負に持ち込んだ心情、そして左飛という結果を“解説”した。

 「オープン戦とはいえ、お互いにとって真剣勝負の場。藤浪はストレート1本勝負でしたが、今の力を試したかったのでしょう。1年早くプロに入った投手が現時点ではまさったということでしょう」

 高校時代はシート打撃や紅白戦で何度も対戦させていた。春も夏も日本一を達成した高校球界トップクラスの「3年生エース」と「2年生の3番打者」の力比べを、同監督は間近で見てきている。そして、その時の結果は…。「半分以上は森が藤浪を打っていたイメージです」

 今年1月5日、ともに母校を訪れた藤浪と森には、どちらも頑張って欲しいと願う。今春センバツに出場するチームには森といっしょにプレーした3年生もいる。「森は現在、まだレギュラーをとっていない立場。150キロ台後半の球速が出たようですが、藤浪から“頑張れよ”というメッセージだったんではないでしょうか」。師としては、打った抑えたの結果はどうでもよく、2人が励まし合っている姿がほほえましかった。

 ▽大阪桐蔭時代の藤浪と森 共に大阪府堺市で育ち、面識は小学校時代からあったという2人。1歳年上の藤浪は10年に大阪桐蔭入学。2年春からエースを務めると、11年に入学した森は1年秋から正捕手となる。2人がバッテリーを組んだ12年、大阪桐蔭は史上7校目の春夏連覇を達成。藤浪はセンバツで全5試合に登板して4完投。選手権では5試合のうち4試合に投げて、すべて完投。森は2大会10試合すべてで先発マスク。3本塁打4打点を挙げて快挙の原動力となった。 

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