巨人・山口 左肘痛から復活!“絶好調コンビ”ねじ伏せ安打性1本

[ 2015年2月21日 05:30 ]

フリー打撃に登板する山口

 開幕OK!左肘痛からの復帰を目指す巨人・山口が、今季初めてフリー打撃に登板し、大田&堂上の絶好調コンビ相手に計29球を投じ、安打性の打球は1本と格の違いを見せつけた。

 「対打者に投げられたことが一番良かった。予定通り順調に来ています。調子の良い2人なので投げていて楽しかった」

 スタンドがどよめいたのは堂上への4球目だ。思い切り腕を振って内角に力のこもった直球を投げ込み、バットを折った。「真っすぐの逆球です」と苦笑いで振り返ったが、堂上は「良い球でした」と球威を認めた。シュートやスライダーなど全球種を披露し、ブレーキの利いたチェンジアップで見逃しも奪った。

 今年の紅白戦や練習試合計5試合の成績を見ると、大田は打率・455、堂上は・474、ともに1本塁打、8打点とバットで猛アピールを続けている。山口が対打者に投げるのは、昨年の阪神とのCSファイナルS(東京ドーム)第3戦以来、126日ぶり。それでも「打者が立つと自然と体もそういうモードになっていく」と投手としての闘争心が湧き上がり、絶好調の2人を力でねじ伏せた。

 7年連続60試合登板のプロ野球記録を更新中の左腕だが、昨季は左肘痛に苦しみ、10月末に都内の病院で「PRP(多血小板血しょう)療法」と呼ばれる注射を打った。12月にキャッチボールを再開。年明けのグアム自主トレでは過酷な走り込みをこなし、91キロから4キロの減量に成功した。宮崎キャンプでは周りに流されず、焦る気持ちを抑えて調整を続けてきた。

 救援に転向した沢村、マシソンとの「勝利の方程式」に、左腕の山口は欠かせない。原監督は「彼の中で段階をしっかり上がっていると思います。開幕にはしっかり合わせてもらえると思います」とうなずき、斎藤投手コーチは「山口の代わりはいない」と言った。

 今後は、沖縄キャンプ中にブルペンで連投し、3月中旬のオープン戦で実戦復帰する予定だ。「コントロールを修正し、しっかり実戦に向けて調整していきたい」。鉄腕・山口の言葉に、一段と熱がこもった。

 ▼巨人・大田 ケガをしていたのに、そう思えないくらい球が来ていた。てんてこ舞いでした。さすがです。

 ▼巨人・小林 球の質が素晴らしかったです。

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