マーリンズのキャンプ地に“騒動”の右腕登場「しっかり準備する」

マーリンズのダン・ハレン投手　（ＡＰ）

　オフにドジャースからマーリンズへのトレードが決まったダン・ハレン投手（３４）だが、これまで故郷であるカリフォルニア州以外でのプレーを拒み、引退も辞さないとし、ひと騒動となった。

　そんな状況下、はたしてハレンがマーリンズのキャンプ地であるフロリダ州ジュピターに姿を現すかに注目が集まっていたが、普段よりもひげを多くたくわえ、風貌こそやや変わっていたが、メジャー通算１４２勝右腕は確かにそこに現れた。

　報道陣を前にハレンは吹っ切れた表情を見せ、「こうしてマーリンズの一員となれたことによろこびを感じている。このチームでプレーすると決めたのだから、あとはしっかり準備するだけ」とコメント。さらに、故郷以外でプレーしないという自身の発言については「自分が直接メディアに話したわけではないのに、いろいろと誇張されていたようだ」と趣旨とは違う報道がされていたことに肩をすくめた。
　
　キャンプ地に訪れたハレンと時間をかけて話し合ったというレドモンド監督は「彼はトレードが決まった後、一体何が起こっていたのかを私に話してくれた。過去のことはもうどうでもでもよい。彼がチームに貢献してくれくれることを確信している」と語り、先発ローテーションの一角として機能することを期待していた。

　今季のマーリンズ先発投手陣はアルバレス、コーラー、レートスと役者がそろっており、さらにこの布陣にハレンが加わる。昨季は右肘じん帯再建手術でシーズンを棒に振ったフェルナンデスも夏場までには復帰できる予定で、０３年にワールドシリーズを制覇して以来のポストシーズン進出も見えてきた。