工藤監督「何があっても外せない」 内川一塁はV2オプション

[ 2015年2月11日 05:30 ]

ファーストミットでノックを受ける内川

 サブグラウンドの一塁ベース上にソフトバンク・内川はいた。左手には借り物のファーストミット。鳥越内野守備走塁コーチの指導のもと約30分間、二塁送球を繰り返した。

 「(移籍後の一塁守備練習は)初めてですよ。みんな何とかしようとやってくれる。経験しながら分かることもある」

 内川は2010年の横浜(現DeNA)時代以来、実に5年ぶりとなる一塁守備を振り返った。

 狙いは「終盤の攻撃力」だ。昨季まで左翼を守る内川はリードした終盤に守備固めと交代し、ベンチへ下がるケースが多くあった。だが、1点を守る作戦は一度、追いつかれたり、逆転された時、得点源を失う。鳥越コーチは「ウチは外野手に3割打者が4人(内川、柳田、長谷川、中村)いる。李大浩(イ・デホ)を入れれば5人だ。内川が一塁を守れればチームの幅が広がる」と言及した。

 横浜時代は一塁で通算240試合に出場したものの、ソフトバンクに移籍した11年以降は一度も守ったことはない。ただ、工藤監督は「俺が横浜(で現役時代)の時も一塁はやってる。打つ方に関しては、内川は何があっても外せない。試合途中から内川を一塁へという方法はある」と話した。

 右打者史上初の8年連続打率3割を狙う内川も「一塁を本当に守るかはこれから。でも楽しかった」と前向き。工藤流の内川一塁コンバート案は、連覇の鍵を握ることにもなりそうだ。

続きを表示

2015年2月11日のニュース