稼頭央 史上4人目、内外野でGグラブ賞狙う 遊撃で4度受賞

[ 2015年1月10日 05:30 ]

2種類の外野用グラブを手にする松井稼

 今季から外野手登録となる楽天・松井稼が都内のグラウンドで自主トレを公開。39歳のベテランは、史上4人目となる内、外野でのゴールデン・グラブ賞受賞に意欲を見せた。

 プロ22年目にしての外野転向。寒空の下でも、松井稼の表情は引き締まっていた。「(外野は)長い距離を投げないといけない。横から投げてしまうので、上から投げられるよう意識しながらやっている」。キャッチボールでは、徐々に距離を延ばしながら内野の時よりも腕の位置を上げた送球動作や、捕球体勢などを動画で入念にチェックした。

 西武時代、遊撃手で4度のゴールデン・グラブ賞を受賞した名手も、外野の経験はまだ浅い。昨年末には日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)と米・ロサンゼルスで合同自主トレを行い、外野手としての練習法などを聞いた。この日も新調した外野手用グラブ2つを使用。「初めてのことなので、何が良いかも分からない。キャンプで打球を捕りながら」と試行錯誤を続け、理想の形を追い求める。

 内、外野でゴールデン・グラブ賞に輝けば、高田繁(巨人)、西村徳文(ロッテ)、稲葉篤紀(日本ハム)に次いで、史上4人目。今年10月に40歳を迎えるが、40代での受賞はセ・パ両リーグ通じて外野手では初の快挙となる。「そこ(ゴールデン・グラブ賞)を目指し、年を取ったから駄目だと思われないように頑張りたい」。日本通算2000安打も残り80本に迫っている。記録尽くしの2015年。老け込むわけにはいかない。

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2015年1月10日のニュース